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よい株、悪い株の見分け方

④購入した鉢花⑤購入した鉢花~勢揃い

兎に角、できるだけ新鮮で保存状態の良い株を購入することをお勧めします。

近年の消費者側の嗜好により、分枝がしっかりしており、花数が多く、十分な株のボリュームを持つ成品が好まれる傾向になっており、生産者から出荷される成品もその嗜好に合わせて育成されています。逆に言えば、それだけ、鉢サイズに対して株が育ちきっているということです。

一方、ポットローズは弱酸性の用土を好み、保水性・通気性・肥料分保持に優れていることから、多くの生産者の場合、調整ピート(pH調整したピートモスにパーライトを混合したもの)を主体に腐葉土等を混合した用土で、液肥栽培されていることが多くなっています。ピートモスは乾ききった場合、再度吸水しづらい面があり、また肥料分も出荷されてから徐々に用土中から消費されていきます。そのため、店頭のように十分なケア(水やり,肥培管理)の行き届きにくい環境では、時間の経過と共に根や株が傷んでくる個体が発生します。できるだけ長く鑑賞するには、生産者の最適な栽培環境から出荷されてから、速やかにやや大きめの鉢に植え替える必要があります※。

(※但し、生産者の中には、4号以上の鉢に保肥性・保水性の高い、粒状培土等の土を混ぜたものを詰めたものを使用して栽培している人たちがいるので、そのような商品の場合はすぐに植え替える必要はありません。)

そのようなポットローズの場合、そのままの状態で管理しているとすぐに根詰まりの状態になり、急速に勢いが悪くなります。肥料切れや水切れを起こすと、根が傷んだり、下葉が黄色くなったりします。プロの場合、鉢を外して根の状態を見ることで、株の状態をチェックしますが、店頭に並んでいる商品をそのように確認することは難しいので、下葉の黄化・枯れや、株元がぐらぐらしていないかどうかを確かめます。

⑦ポットを外してみると

これでも大丈夫 根は健全だが、やや回っていない感がある。

⑦'理想の根系

理想の根茎 根が健全で腐れもなく十分に発達している。

また、鉢底をみて新しい根が底穴から出かかっているくらい根のしっかりした株を選びましょう。

⑥下葉が枯れておらず節間が詰まっている

下端が枯れておらず、節間が詰まっており、十分な枝数がある。

徒長しているような株は避け、なるべく枝数が多いものを選びます。よく分枝していて株がぐらぐらしないということは根の張りも良い証拠で、また枝数が多ければ、それだけたくさんの花が咲くと見て良いからです。葉裏などもよく観察し、害虫や病気の症状があらわれていないものを選びます。